2018年11月7日水曜日

神(かみ)のいつくしみの主日(しゅじつ)

聖(せい)ヨハネ・パウロ2世(にせい)教皇(きょうこう)は、2002年(ねん)6月(がつ)13日(にち)の教皇庁内赦院謁見(きょうこうちょうないしょういんえっけん)の際(さい)に、「神(かみ)のいつくしみの主日(しゅじつ)」に免償(めんしょう)を付与(ふよ)するための文書(ぶんしょ)を認可(にんか)されました。教皇庁内赦院(きょうこうちょうないしょういん)は、教皇様(きょうこうさま)の意向(いこう)に従(したが)い、2002年(ねん)8月(がつ)3日(か)に、その文書(ぶんしょ)を発行(はっこう)し、この主日(しゅじょつ)に全免償(ぜんめんしょう)を受(う)けることができると発表(はっぴょう)しています。

免償(めんしょう)とは、既(すで)にゆるしの秘跡(ひせき)を受(う)けて赦(ゆる)された罪(つみ)に対(たい)する償(つぐな)いを免除(めんじょ)する、というものです。自分自身(じぶんじしん)のための他(ほか)に、死者(ししゃ)のため(煉獄(れんごく)の霊魂(れいこん)のため)に免償(めんしょう)を受(う)けることができます(『カトリック教会(きょうかい)のカテキズム』1498参照(さんしょう))。

免償(めんしょう)には部分免償(ぶぶんめんしょう)と全免償(ぜんめんしょう)があります。免償(めんしょう)を受(う)けるためには、教会(きょうかい)が定(さだ)めた条件(じょうけん)を満(み)たすことが必要(ひつよう)です。

神(かみ)のいつくしみの主日(しゅじつ)に全免償(ぜんめんしょう)を受(う)けるには

まず全免償(ぜんめんしょう)を受(う)けるための通常(つうじょう)の3つの条件(じょうけん)を満(み)たすことが必要(ひつよう)です。

1)ゆるしの秘跡(ひせき)に与(あずか)る。(神(かみ)のいつくしみの主日(しゅじつ)の前後(ぜんご)1週間(しゅうかん)程度(ていど)の間(あいだ)に)

2)聖体拝領(せいたいはいりょう)をする。

3)教皇様(きょうこうさま)の意向(いこう)のための祈(いの)りを唱(とな)える。(主(しゅ)の祈(いの)り、アヴェ・マリアの祈(いの)り1回(かい)ずつで十分(じゅうぶん)ですが、他(ほか)の祈(いの)りを選(えら)んで祈(いの)ることもできます)

3つの条件(じょうけん)を満(み)たし、どんな小(ちい)さな罪(つみ)をも退(しりぞ)ける決心(けっしん)を持(も)ち、全免償(ぜんめんしょう)を受(う)けたいとの望(のぞ)みを持(も)った上(うえ)で、神(かみ)のいつくしみの主日(しゅじつ)に次(つぎ)のいずれかを行(おこな)います。

● 神(かみ)のいつくしみを讃(たた)える祈(いの)りの会(かい)、または神(かみ)のいつくしみを祈(いの)る集(つど)いに参加(さんか)する。

● 顕示(けんじ)されたご聖体(せいたい)の前(まえ)で、またはご聖櫃(せいひつ)の前(まえ)で、「主(しゅ)の祈(いの)り」「使徒信条(しとしんじょう)」「いつくしみ深(ふか)い主(しゅ)イエスに信頼(しんらい)する祈(いの)り」(例(れい):「イエスよ、あなたに信頼(しんらい)します!」)を唱(とな)える。

以上(いじょう)の条件(じょうけん)を満(み)たした場合(ばあい)、神(かみ)のいつくしみの主日(しゅじつ)の全免償(ぜんめんしょう)をいただくことができます。

神(かみ)のいつくしみの主日(しゅじつ)に部分免償(ぶぶんめんしょう)を受(う)けるには

痛悔(つうかい)の心(こころ)を持(も)ち、いつくしみ深(ふか)い主(しゅ)イエスへの適切(てきせつ)な祈(いの)りを唱(とな)える場合(ばあい)、部分免償(ぶぶんめんしょう)をいただくことができます。

また、全免償(ぜんめんしょう)の条件(じょうけん)を満(み)たせなかった場合(ばあい)にも、部分免償(ぶぶんめんしょう)をいただくことができます。

事情(じじょう)があって教会(きょうかい)に行(い)けない方(かた)や病気(びょうき)の方(かた)は

罪(つみ)を退(しりぞ)ける決心(けっしん)を持(も)ち、全免償(ぜんめんしょう)を受(う)けるための通常(つうじょう)の3つの条件(じょうけん)をできるだけ早(はや)く満(み)たそうとの意向(いこう)の上(うえ)で、「主(しゅ)の祈(いの)り」「使徒信条(しとしんじょう)」「いつくしみ深(ふか)い主(しゅ)イエスに信頼(しんらい)する祈(いの)り」(例(れい):「イエスよ、あなたに信頼(しんらい)します!」)を唱(とな)えることで、全免償(ぜんめんしょう)をいただくことができます。

(内赦院(ないしょういん)は、教会(きょうかい)に行(い)けない事情(じじょう)として、遠洋漁業(えんようぎょぎょう)などの長期航海中(ちょうきこうかいちゅう)、戦地(せんち)にいる、闘病中(とうびょうちゅう)、病人(びょうにん)の看護(かんご)がある、暴動(ぼうどう)に巻(ま)き込(こ)まれている、暴動(ぼうどう)で故郷(こきょう)を追(お)われている等(など)を挙(あ)げています)

一人(ひとり)でも多(おお)くの方(かた)が主(しゅ)のいつくしみの泉(いずみ)から水(みず)を汲(く)むなら、主(しゅ)はとても喜(よろこ)んで下(くだ)さることでしょう。与(あた)えられたこの機会(きかい)を十分(じゅうぶん)に生(い)かすことができますように。

聖(せい)ヨハネ・パウロ2世(にせい)教皇(きょうこう)は、聖(せい)ファウスティナに告(つ)げられた主(しゅ)イエスのお望(のぞ)みに応(こた)えて、2000年(ねん)から、復活(ふっかつ)の主日(しゅじつ)の次(つぎ)の日曜日(にちようび)(復活節(ふっかつせつ)第(だい)2主日(しゅじつ))を「神(かみ)のいつくしみの主日(しゅじつ)」と定(さだ)め、この主日(しゅじつ)に神(かみ)のいつくしみに対(たい)する特別(とくべつ)の信心(しんじん)を行(おこな)うよう望(のぞ)まれました。

主(しゅ)イエスは聖(せい)ファウスティナへのご出現(しゅつげん)の中(なか)で、この「神(かみ)」のいつくしみの主日(しゅじつ)」について次(つぎ)のように述(の)べられています。

「私(わたし)は、いつくしみの祭日(さいじつ)が、すべての霊魂(れいこん)、特(とく)に哀(あわ)れな罪(つみ)びとのための避難所(ひなんじょ)、隠(かく)れ家(が)となることを望(のぞ)む。その日(ひ)、私(わたし)のいつくしみの内臓(はらわた)が開(ひら)かれる。私(わたし)のいつくしみの泉(いずみ)に近(ちか)づく霊魂(れいこん)に、恵(めぐ)みの大海(たいかい)を注(そそ)ぐ。告解(こっかい)に行(い)き、聖体(せいたい)を拝領(はいりょう)する霊魂(れいこん)は、罪(つみ)と罰(ばつ)の完全(かんぜん)な赦(ゆる)しを得(え)る。……いつくしみの祭日(さいじつ)は、私(わたし)の優(やさ)しさの内臓(ないぞう)から生(う)まれた。それが復活祭後(ふっかつさいご)の最初(さいしょ)の主日(しゅじつ)に荘厳(そうごん)に祝(いわ)われることを、私(わたし)は望(のぞ)む。人類(じんるい)は、私(わたし)のいつくしみの泉(いずみ)に向(む)かわない限(かぎ)り平和(へいわ)を見出(みいだ)さない。」(699)

「全世界(ぜんせかい)からすべての罪(つみ)びとを集(あつ)め、いつくしみの深淵(しんふち)に浸(ひた)しなさい。霊魂(れいこん)たちに、私自身(わたしじしん)を与(あた)えたいのだ。我(わ)が娘(むすめ)よ、私(わたし)は霊魂(れいこん)たちを切望(せつぼう)する。私(わたし)の祭日(さいじつ)であるいつくしみの祭日(さいじつ)に、全世界(ぜんせかい)を巡(めぐ)って、弱(よわ)り果(は)てている霊魂(れいこん)をいつくしみの泉(いずみ)に連(つ)れて来(き)なさい。私(わたし)が彼(かれ)らを癒(いや)し、強(つよ)める。」(206)

主(しゅ)イエスのお望(のぞ)みに応(こた)え、神(かみ)のいつくしみを共(とも)に讃(たた)える日(ひ)とすることができますように。

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イエスよ、あなたに祝福します。